朝日新聞の「神社分類」

2月22日の朝日新聞文化面に「神社分類」という記事があり、国学院大学の岡田荘司教授らによる神社の系統別の分類や分布研究の報告が紹介されていた。「天満宮」や「北野神社」は名前は違うが菅原道真を祀る同系統の神社ととらえるという方法で、全国7万9000の法人格のある神社を対象としている。
それによると全国で多い神社は「八幡さま7817、お伊勢さん4425、天神さま3953」と新聞に紹介されている。

日本で一番多い神社は八幡さまか稲荷さまかという議論は昔からあったが、ここでは4番目に「稲荷さま2970」とあり、八幡さまは大差をつけている。これは対象となった神社が、ある程度以上の規模(鎮守様)をもった神社に限られているからである。鎮守様の境内に祀られる小さな末社など、規模の小さいものを含めると逆転するかもしれないのである。
新聞には「お伊勢さん」という見出しで書かれるが、代表的な神社名は「神明社」であり、普通は「神明さま」と呼ばれ、地域の神社を「お伊勢さん」と呼ぶことはほとんどないと思う。それらは地域の鎮守さまとしての神明社であって、神明社だから伊勢神宮と直接の結びつきがあるということではない。

神明社の系統は東日本にやや多いという特徴がある。これは南北朝時代以後に独立した運営のために、荘園のような所領をもつ必要が生じ、比較的未開の地の多かった東日本に伊勢の御師らの活動の重点があったためであろう。
中世の運営形態から生じた分布のかたよりにすぎないものであって、また地方の神明社の数が1位でなくても、伊勢の神宮が「国家総鎮守」であることには変わりはなかろう。

4番までは前述の通りだが、5番目から10番目は「熊野、諏訪、祇園、白山、日吉、山神」だそうである。

ちなみに純粋に祭神ごとの全国順位は次のページにある。元の資料は神社本庁の「平成祭データ」なので、同一のものといえるかもしれない。
http://nire.main.jp/sb/log/eid35.html
このような祭神別とすれば、大国主神や迦具土神(火の神)もかなり多いことがわかる。
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使用漢字の増えたWindows Vista

Windows Vista を導入してみたが、新たに、JIS第3水準、第4水準の漢字など、4354字の表示・印刷が可能となったとのこと、多くの漢字の表示を確認した。

今回JISのバージョンの規格変更により、168文字の字体が変更されたために混乱も伝えられるが、使用文字が増えたことは、歓迎したいと思う。ビジュアル面ばかりの特徴が宣伝されているWindows Vistaだが、多数の漢字を使えるようになったわけである。

神名地名難読漢字・ユニコード対照表」の中の漢字の8割程度が、普通に表示されるようになり、そのページに注記を追加して更新した。
これでたとえば「猨田彦神」とあるのを「猿田彦神」と書き替えずに住むようになったわけである。

Windows Vistaは、メモリ等ハードウェアの追加が必要となることが多いので、OEM版とメモリのセットで購入すると良いと思う。
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