くにたまの歌の浜辺の片せ貝甲斐あるみ世に合せても見む


特別資料 廻国雑記 道興


日本には、国民の誰もが共有する物語と歌がありました。
源義経やヤマトタケルたち英雄の伝説や、平家や南朝の遺臣たちの落ち延びていった秘話。また、愛護の若石堂丸真間の手児奈生田川の少女などの薄幸の少年少女たち。西行法師やスクナヒコナノミコトらのユーモラスなエピソード。そして古代の郷土を造り成した神々の物語。それらの物語は、美しい和歌とともに時代を越えて語り継がれてきました。
「歌語り風土記」は、忘れてはならないそれらの物語と歌を、短くわかりやすく紹介するとともに、若干の解説をほどこして歌と物語の奥にある日本の自然や神々への信仰の姿を感じ取ることができるやうにと、綴ったものです。

 『歌語り風土記』は、1998年に印刷発行した『歌語り日本史』と同時並行的に執筆したもので、その後、若干の加筆や微修正が断続的に行なはれ、2001年(平成13年1)10月に一通りの完成をみて小部数の印刷物として発行されたものです。
 その後、2005年2月以前に、ほぼそのままの内容で「神話の森ホームページ」(旧神話浪漫館)のコンテンツとして再公開しました。
 執筆当時のは1997〜1998年は、Windows95の時代で、東芝社製小型パソコン(Libretto20)のMS-DOSモードから、VZエディタを使用してまとめたものでした。ネットから得た情報は皆無のため、2005〜06年のネット公開当初は、大変珍しい説話類を集めたものと評価されたこともありました。
 執筆にあたり参考とした文献(1997年までの出版物)のリストは、参考文献のページにあります。