三峰神社

 ○朝にゃ朝霧。夕べにゃ狭霧。秩父三峰、霧の中   野口雨情

 奥秩父の三峰山の三峰神社は、修験の道場として開かれ、江戸時代ごろから火防盗賊除けの信仰を広めた。

 ○白波は三峰山をよけて打ち

 右の川柳の「白波」とは、歌舞伎の白波五人男のことで、泥棒衆の意味である。宮本武蔵は、三峰の岩戸神楽の女神の舞ふ二刀流を見て、その二刀流を開眼したともいふ。