所沢

 元弘三年 新田義貞が上州で挙兵し、宗良親王を奉じて鎌倉へ進軍した。入間郡小手指原(所沢市)で、北条高時の軍を迎へ討つとき、宗良親王が詠んだ歌。

 ○君のため身のため何か惜しからん。捨てて甲斐ある命なりせば   宗良親王

 武蔵野の台地地帯では芋類の栽培も盛んである。

 ○野遊びのさなかに山のいも添へてほりもとめたる野老(ところ)沢かな   道興准后

 三ヶ島藍子は、所沢市の社家に生まれた歌人で、所沢市宮本町の神明社に歌碑がある。

 ○しみじみと障子うすぐらき窓のそと音たてて雨のふりいでにけり  三ヶ島藍子