那珂の曝し井

美里町

 今の美里町の大部分を那珂郡といった。万葉集に歌はれた「那珂の曝し井」を、那珂郡(美里町)広木に比定する説もある。

 ○三栗の那賀(なか)に向へる曝し井の、絶えず通はむ。そこに妻もが  万葉集1745

 「那賀」は常陸国那珂郡とも、紀伊国ともいふ。

 防人となった武蔵国那珂郡の檜前舎人(ひのくまのとねり)石前(いはさき)を送る妻・大伴部真足(またり)の女の歌が万葉集にある。

 ○枕太刀、腰にとり()き、ま(かな)しき()ろがまき来む(つく)の、知らなく  万葉集4413



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