神武天皇の兄の五瀬(いつせ)命は、河内の孔舎衛(くさか)(草香)坂で長髄彦(ながすねひこ)の軍と戦ひ、流れ矢に当たって負傷した。船で紀州の雄水門に至るころ傷が悪化して亡くなり、竃山(かまやま)の地に葬られた。その地に五瀬命をまつったのが竃山神社である。 ○をたけびの 神代のみ声 思ほへて 嵐はげしき竃山の松 本居宣長