揖斐川東岸の安八(あはち)町にある結(むすぶ)神社は、川の渡しの地にまつられ、また縁結びの神としても信仰されてきた。 ○守れただ契り結ぶの神ならば、解けぬ恨みにわれ迷はさで 十六夜日記 ○世の人の仇を結ぶの神なりと祈らば、心解けざらめやは 一条兼良 むかし小栗判官と別れた照手姫(てるてひめ)がここに参詣して判官に再会したといふ伝説があり、照手姫の宮ともいはれた。