千葉の妙見さま

千葉市中央区

 千葉神社は「千葉の妙見様」とも呼ばれ、八月の妙見大祭で歌はれる盆歌がある。

 ○千葉の妙見さんの孔雀の鳥が、稲穂くはへて羽根ばたき      盆歌

 妙見様は武士の間では弓矢の神として信仰され、平安時代以降、東国の平氏やその子孫の千葉氏、相馬氏などの代々の守護神として崇敬された。

 ○月星を手にとるからに、この家の栄えんことは恒河砂の数     妙見御本誓の歌

 放牧の民が星をまつるのは東洋に多いといふ。日本の近世の妙見信仰は富士講と関係するものも多いらしい。富士の女神は養蚕の神ともされた。