伊予の松山

 松山は松平氏十五万石の城下町として栄えた。

 ○春や昔、十五万石の城下かな  正岡子規

 ○逢ふことはまばらに編める伊予簾、いよいよ我をわびさするかな  恵慶

 ○君がゆくいよの松山、年()ともいよいよ待たむ。伊予の松山    香山景樹

 正岡子規は松山市湊町に生まれた。

 ○くれなゐの梅散るなべに故郷につくしつみにし春し思ほゆ     正岡子規