平景清 生目神社

宮崎市

 平景清は、壇ノ浦の決戦に敗れ、日向国に流された。のち許されて源頼朝から所領を賜ったことから、それまでの復讐心をあらため、そのしるしに自ら両眼をくり抜いて見せたといふ。その両眼は空を飛んで、生目神社(宮崎市)のあたりに落ちた。その眼をまつったといふ生目神社(生目八幡社)は、眼病に霊験ありとして信仰されてゐる。

 ○景清く照らす生目(いくめ)の鑑山、末の世までも雲らざりけり     池田喜八郎