火男火売の神
別府市鶴見
火男火賣神社の火男・火売の二神は、鶴見岳の二峯(男嶽・女嶽)の神であり、別府温泉の守り神ともされる。鶴見権現ともいった。鎌倉時代に一遍上人が九州を巡ったとき、鶴見権現(火男・火売神)の教へにより鉄輪の石風呂(蒸風呂)を開いたといふ。また境内の楠木に爪彫りの六字の神号を残したともいふ。
○わが祖師のねぎごとたりて喜びし熊野の朝の昔をぞと思ふ 尊照(大正十年)
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○かげろふのもゆる春日に、豊国の鶴見の岳は、雪ふりにけり 物集高世
○わだつみの沖にし燃ゆる火の国に、われより誰そや思はれ人は 柳原白蓮