月とウサギ
月に兎が住むという考えは、日本だけでなく、世界中に広がっているらしい。兎は夜行性の動物であり、特に月夜にはその行動が目立つものだからなのだろうという。
わらべうたにも、「兎、兎、何見てはねる。十五夜お月さま見てはねる」と歌われる。(明日15日は十三夜である)
日本の神話物語では、出雲の大国主命に助けられた因幡の素兎の話がある。助けられた素兎が、八上比売(やがみひめ)は大国主の兄たちではなく大国主命の求愛を受けるだろうと言ったのは、兎は予知能力をもつと信じられたからだという。
因幡の兎は、鳥取市の白兎神社(はくとじんじゃ)など、山陰地方の神社で兎神としてまつられている。
群馬県高崎市でも、和泉神社(いづみじんじゃ)など7社でまつられ(前橋市にも1社)、須佐之男命(すさのをのみこと)とともにまつられる例が目立つが、由緒については未調査。幕末の平田篤胤学派などで須佐之男命と月読命(つきよみのみこと)とを同一と見なす考えもあったが未調査。
埼玉県さいたま市(旧浦和市)の調神社(つきじんじゃ)では、狛犬の代りに兎の石像が多数ある。調(つき)とは神への貢物(みつぎもの)のツキの意味だが、いつのころからか月の意味にも解されるようになったらしい。調神社には古いケヤキの御神木があるが、古典に出てくる槻(つき)という木はケヤキのことだという説がある。
わらべうたにも、「兎、兎、何見てはねる。十五夜お月さま見てはねる」と歌われる。(明日15日は十三夜である)
日本の神話物語では、出雲の大国主命に助けられた因幡の素兎の話がある。助けられた素兎が、八上比売(やがみひめ)は大国主の兄たちではなく大国主命の求愛を受けるだろうと言ったのは、兎は予知能力をもつと信じられたからだという。
因幡の兎は、鳥取市の白兎神社(はくとじんじゃ)など、山陰地方の神社で兎神としてまつられている。
群馬県高崎市でも、和泉神社(いづみじんじゃ)など7社でまつられ(前橋市にも1社)、須佐之男命(すさのをのみこと)とともにまつられる例が目立つが、由緒については未調査。幕末の平田篤胤学派などで須佐之男命と月読命(つきよみのみこと)とを同一と見なす考えもあったが未調査。

Comments
西日本では兎神は大国主命と共に祀られる例が多いようですが、東日本では、新潟県岩船郡関川村の光兎神社(こうさぎじんじゃ)など、月夜見命または須佐之男命と共に祀られる例が目立ちます。
継体天皇の第五皇子の兎皇子は秋田などでまつられているそうですが、「五ノ宮皇子」とも呼ばれ、「五」の文字のつく神社名などに残っているかもしれません。単なる可能性ではありますが