竹林寺、播磨屋橋
高知市
高知の竹林寺は、五台山文珠堂ともいひ、三池水がある。江戸時代の土佐藩主の歌。
○くみて知る法の誓の底干なく三の濁りを結ぶ池水 山内豊房
むかし竹林寺に純信といふ僧がゐた。その弟子に慶全といふ若い僧がゐて、慶全は鋳掛屋新平の娘お馬に恋心を抱いてしまった。ところがお馬は、師の純信に夢中になってゐた。慶全はお馬の気を引かうと、播磨屋橋のたもとで簪を買ひ求めたといふ。
○土佐の高知の播磨屋橋で、坊さん簪買ふを見た よさこい節
播磨屋橋は播磨屋宗徳といふ豪商が架けた橋である。よさこい節は、お遍路さんが道中で歌った菅笠節の替歌がもとになったともいふ。
○破れ菅笠、締め緒が切れて、さらに着もせず捨てもせず 菅笠節