日本七大昔話

むかし、日本七大昔話と呼ばれたものがあって、
「桃太郎」「かちかち山」「猿蟹合戦」「舌切雀」
「花咲爺」「浦島太郎」「一寸法師」
の7つだったと国語学者の金田一春彦氏がエッセイに書いていた。
「桃太郎」以下の4つは戦後になって侵略的ないし復讐物語などの理由で教科書にも載らなくなったとのことで、それならと金田一氏が選んだ7つは、
上の「花咲爺」以下の3つと、次の4つだった。
「鶴の恩返し」(戯曲「夕鶴」にもなった)、「笠地蔵」、
「藁しべ長者」、「炭焼き長者」(芦刈に似た話)
自分を犠牲にしながらも他者をいたわる話、長者の話など、戦中戦後の庶民の生活の味わいがある。

さて平成の現代に、自分でも選んでみると、女性が主役の話も入れるべきと思うので、「かぐや姫」(竹取物語)、「羽衣」。
楠山正雄の「十大昔話」に入っているものから、頓智の笑い話で「ねずみの嫁入り」、動物社会が見える「文福茶釜」。
旧来のものから、「浦島太郎」「花咲爺」「一寸法師」。
以上で7つだが、「ものぐさ太郎」を入れても良かったかもしれない。
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