神話の森のブログ

日本の神話や民俗、また近世農村研究

叶福助


叶福助福を呼ぶという縁起物の福助人形の起源は、はっきりしないようだが、いくつかの資料を総合すれば、享和年間(1800-04)から文化元年(1804)までには、江戸で最初に売られ始めたらしい。
小柄で頭の大きな風貌のモデルは、摂津国の百姓の子であるとも、京都の呉服屋・大文字屋の主人であるともいうが、宮田登氏のよると(「庶民信仰の幻想」)、江戸吉原の娼家の大文字屋の主人だったともいう。

土の焼き物、または張り子で作られた福助人形は、小さな座布団の上に置かれ、大黒様のように棚や祠に祀られ、福を呼ぶ神として流行したという。

  今年よりよい事ばかりかさなりて、心のままに叶福助

という落首もある。「叶(かのう)」が福助の苗字なのだろう。

一部では女のお多福人形と並べて祀られたこともあったらしいが、福助そのものは子どものようでもあり、フクは火を吹くにも通じるのかもしれない。大きな頭は知恵の象徴のような気もしないではないが、当時はそういうイメージはなかったようだ。

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コメント

丸山晃治 | 2008/01/12 14:00
長野県飯田市の「竹田扇之助記念国際糸操り人形館」では、なんと260体のもの福助人形を市民のご協力を得て展示中!新春のおめでたい時期にあわせた特別企画で、「笑門来福」をキャッチフレーズに、多くの方々が来館中とのこと。福助ファンの皆様、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。特製の「福招きのお札」ももらえるらしいです

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