伊邪那美命(いざなみのみこと)

最後に産んだのが、それら万物を焼き尽くすかのような火の神・迦具土神(かぐつちのかみ)であるが、そのために身を焼かれて死者の国である黄泉国(よみのくに)へ去り、以後は黄泉大神(よもつおほかみ)とも呼ばれた。日本の神話抄1
万物を産み、また死と再生をもつかさどる神だといえる。
延喜式鎮火祭祝詞によると、地上に残してきた火の神の災いを防ぐための方法を教えた神でもある。火の神との関係のエピソードが多く、火の神の母神である。
夫の伊邪那岐命は黄泉国を訪れたが、じゅうぶんな再会をはたすことかできず、死の国の穢れを清めるために、禊(みそぎ)をすることになる。
原初の生産をなした母神として、多くの神社で祭られている。生産と豊穣をもたらす神であるといえる。とりわけ熊野神社などでは再生のイメージが強いかもしれない。火の神の母神という点ではアイヌのハルニレヒメと似ていなくもない。
以下は、いろは47文字を使用した歌のようなもの。須佐之男命の詩のページにもいろはうたを載せた。
ちはやぶる 黄泉ついざなみ
遅悪子(おそわろこ) 在らせ終へ得
めのほとに 受けし傷ゆゑ
隠れ居て 眠りたまひぬ
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