神話はロマンか?

神話はロマンだと言う人も多い。はたしてそうだろうか。

このブログの本館サイトの「神話の森・神話浪漫館」の名を「神話の森・物語と民俗館」に改称した。浪漫館とは語呂の良いことばだったが、その言葉の軽さは当初から気になっていた。

和歌と民俗学を基軸とした人々の信仰の問題へのアプローチ、その信仰は共同体的の性格をもつものであること、そうしたことが主要なテーマであり、語り継がれる形態は歌物語として、今に書かれる散文も類似的でなければならない、ということだった。この歌物語が神話と呼べるものである。

神話はロマンであるかもしれないし、そうではないかもしれない。
少なくとも古代をユートピアのように言うのは間違いだろう。江戸学の話を聞いていても、江戸は本当に温かみのある人間味豊かな理想的な社会であったかのように思える。それはつまり、現代に忘れかけていたものを思い出させてくれた感動のことなのだろう。過去にユートピアがあったのではなく、現代の心にも通じるものが何百年、あるいは千年以上も続いていたことへの感動であり、それを称してロマンというなら、悪いことではない。あるいはどの時代においても人は悩み苦しみ、そこから時代を越えて感銘しあえる文化を築いてきたのかもしれない。
しかし通じていたと思ったら通じていなかったこともままあるのである。
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神話の森・神話浪漫館の構想

7〜8年前に「歌語り」という表現形式に着目して、いくつかの執筆計画を立てた。平成10年に『歌語り日本史』を仕上げて印刷し、『歌語り風土記』『歌語り歳時記』の三部作のうち、『歌語り風土記』は印刷物ではなくweb上へアップしたのが平成14年である。これはひとことでいえば地方神話のカタログである。地方神話の再構成とまではいっていない。
『歌語り歳時記』は一時単独のブログで始めたが、方針を変更してこの『神話の森のブログ』の中で展開される予定。いわゆる歳時記的なもののほか生死の問題や天体気象、動植物そのほか。

ほかに『日本の神話』と題して、古事記と日本書紀を合体させて口語訳で述べて、他の文献で補うというもの。これもweb上にアップして、関連する項目は『歌語り風土記』などへリンクするかたちが良いと思う。とりあえず、ちかぢか古事記の口語訳のみをアップして、あとで書紀の内容を追加してゆくことになる。口語訳の原稿はかなりできているのだが、漢字のよみがなをつけたり、簡単な注釈を付けるのに手間取っている。
さらに個人的に芸能芸術論と創作集なども別に考えている。
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楡山神社 埼玉県深谷市、楡の御神木と年越祭(節分)で知られる神社。

雪月花 季節を感じて

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