六輝(あるいは六曜)
六輝(あるいは六曜)とは、今は普通のカレンダーにも印刷されてあるような
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口
の6種類の暦注のことである。
カレンダーを見ると、6つが順番にめぐってゆき、ある日突然何日分か跳ぶことがある。そのへんのところが、今の人には神秘にみえて、昔の人の智恵のようなものを感じて、ありがたがられることもあるようだ。
「それ(何日分か跳ぶこと)は、旧暦の月替りだからなんですよ」と説明しただけでは、通じない。
六輝は、旧暦の月ごとに、次のように決まっている。
一月一日は先勝、二月一日は友引、三月一日は先負、
四月一日は仏滅、五月一日は大安、六月一日は赤口、
七月は一月と同じで、以後一年の後半は前半と同じ。
閏月は前月と同じ。
6つが順番にめぐるので、一月七日と七月七日も先勝になる。三月三日と九月九日は大安である。五月五日は先負ではあるが、おおむね五節供には「良い日柄」が配置されているように見える。
八幡様の祭礼の日である旧暦八月十五日は、十五夜の日でもあるが、毎年必ず仏滅であると決まっている。そのほか全ての日が毎年同じで決まっているので、旧暦時代には面白みもなく流行らなかったようである。
旧暦八月の十五夜の日を、なぜ仏滅にしたのだろうか。
ちょうど半年前の二月十五日も仏滅である。西行法師の有名な歌がある。
願はくは花の下にて春死なん その如月の望月のころ
望月は満月のことなので「如月の望月」とは、二月十五日のことである。
旧暦の二月と八月は、二十四節気の中気である春分と秋分(彼岸の中日)がふくまれる月である。彼岸の中日は、旧暦では毎年の日付が大きく動くのだが、平均すると月のまんなか、二月十五日と八月十五日になる。
彼岸でもあるし、二月は西行法師の歌もある、というのが、仏滅が配置されたことと無関係ではないようにもみえるのである。
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口
の6種類の暦注のことである。
カレンダーを見ると、6つが順番にめぐってゆき、ある日突然何日分か跳ぶことがある。そのへんのところが、今の人には神秘にみえて、昔の人の智恵のようなものを感じて、ありがたがられることもあるようだ。
「それ(何日分か跳ぶこと)は、旧暦の月替りだからなんですよ」と説明しただけでは、通じない。
六輝は、旧暦の月ごとに、次のように決まっている。
一月一日は先勝、二月一日は友引、三月一日は先負、
四月一日は仏滅、五月一日は大安、六月一日は赤口、
七月は一月と同じで、以後一年の後半は前半と同じ。
閏月は前月と同じ。
6つが順番にめぐるので、一月七日と七月七日も先勝になる。三月三日と九月九日は大安である。五月五日は先負ではあるが、おおむね五節供には「良い日柄」が配置されているように見える。
八幡様の祭礼の日である旧暦八月十五日は、十五夜の日でもあるが、毎年必ず仏滅であると決まっている。そのほか全ての日が毎年同じで決まっているので、旧暦時代には面白みもなく流行らなかったようである。
旧暦八月の十五夜の日を、なぜ仏滅にしたのだろうか。
ちょうど半年前の二月十五日も仏滅である。西行法師の有名な歌がある。
願はくは花の下にて春死なん その如月の望月のころ
望月は満月のことなので「如月の望月」とは、二月十五日のことである。
旧暦の二月と八月は、二十四節気の中気である春分と秋分(彼岸の中日)がふくまれる月である。彼岸の中日は、旧暦では毎年の日付が大きく動くのだが、平均すると月のまんなか、二月十五日と八月十五日になる。
彼岸でもあるし、二月は西行法師の歌もある、というのが、仏滅が配置されたことと無関係ではないようにもみえるのである。
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