桜桃忌

作家の命日ですぐに思い浮かぶのは、太宰治の「桜桃忌」(6月19日)くらいかもしれないが、
先日、家の者が言うには、太宰治は中学校時代に体育の成績もトップクラスの優秀さだったとテレビ番組で言っていたということである。
なるほどと思った。
成功した有名人の大方は、体力的にも秀でた人ばかりだと思う。なにごとも根気良く努力することが肝心というけれど、精神的な意味での根気だけでは続かないもので、平均以上の体力が必要だと思う。
太宰の場合、自殺未遂を繰り返して、その経験をもとに小説に書いて名をなしてきたようなところがあり、からだが弱ければ最初の自殺の試みのときに死んでいたかもしれない。
とはいえ、作家はやはり良い作品を残すことで評価される。それがすべてであろう。

体力がなく胃も弱いという人は少なくないと思うが、筋力などの体力があることと、内臓などの強さについては、必ずしも一致しないこともあるだろう。筋肉の疲労は若いころから経験的に気にしないような生活になっているのが現代人だが、そういった疲労ではなく実は内臓疾患だったと後で気づくこともあるかもしれない。
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