追悼、杉浦日向子さん

杉浦日向子『お江戸でござる』江戸文化研究家、「杉浦日向子さん死去」のニュース。あまりに突然で早すぎる知らせでした。
現代人がほとんど忘れてしまったような、江戸時代の庶民の生活の良き情緒を、生き生きと語ってくれた人でした。"江戸"を現代に近づけてくれた人でした。ご冥福を祈るばかりです。

数日前に書いた「江戸の井戸替え」については、NHKの「お江戸でござる」という番組で杉浦さんが語ってくれたものです。七夕のころ長屋の人が揃って井戸掃除をするという話。そのほか印象に残っている話は……

「飛脚に十両届けてくれと頼んでも、飛脚が持ち逃げすることはなく、泥棒が襲うこともなかった。」……「バチが当たる」ということを信じていた時代です。

「悪い代官はいなかった。」……水戸黄門のドラマは現代の官僚批判でしかないわけです。

「江戸の祭に、大店のくせに寄付の少ない店へは、神輿が突っ込んで暴れた。」……神輿をかつぐのは長屋住まいの人たちで、わかっていたわけです。

画像は、ワニブックス発行『お江戸でござる』という本ですが、ここからですと、「大工、鳶、左官などの職人は、江戸娘の憧れであり、給金も良かった。」といった話。ものを作ることが尊敬されたということです。

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