端午の節句

中国の伝説で、小さな鯉が竜門というところの滝をのぼると竜になるという、立身出世の物語が、武家に好まれ始め、鯉のぼりとなったともいう。文学や芸能などの新人賞のことを登竜門というが、新人が大きく飛躍する場所のことでもある。
民間では竹竿の先にひれや旗のようなものを付けて軒先に高く掲げるというのがあって、それはかなり古くからのものらしい。田植の前に早乙女たちが忌み篭りをしたしるしなのだもという。また田植えの神を招く依り代だともいう。
いろいろ調べてゆくと面白いもので、5月5日のころは女性に縁の深い行事が多かったようだ。(3月3日の節句のころは子供全般の行事が主である)。
先だって千葉県野田市の古い醤油問屋の屋敷が資料館になっているところを見学してきたが、端午の節句の日に軒下に菖蒲を挿していた写真があった。その土地の年中行事の写真パネルを並べたものの一つなのだが、首都に近い場所で古いものをよく伝えていると思った。土地の主産業(醤油業)が何百年も変わらず続いているということも、伝統保存の好条件なのかもしれない。
軒下の菖蒲については、茎の臭気で邪気をはらうという解説もあったが、菖蒲でお篭りの仮屋を葺いたというのもあった。
あやめ葺く軒端すずしき夕風に山ほととぎす近く鳴くなり 二条院讃岐
Comments
興味深く読ませてもらいました。
私は、若い頃から人生についていろいろ考え、
人間はどこから来て、何のために生きて
どこに向かって生きているのかを問い続けて来ました。
神の存在、人生の意味は何か、いのちと死の問題」など
について、初心者にも分かりやすくブログでキリストの福
音を書き綴っています。
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