仁に遠き者は道に疎し

豆まき 遠仁者疎道
 不苦者于智

漢詩のように見えるが、

 オニハソト
 フクハウチ

と読むらしい。節分の豆まきの掛け声の「鬼は外、福は内」である。あるいは次のようにも読むという。

 仁に遠き者は道に疎し
 苦しまざる者は智にうとし

 「于」には「ゆく」という意味があるそうだが、「歎く」という意味もあり、もともと紆余曲折というか曲がったものをいうと辞書にあるので「うとし」とも読むのだろう。
 仁とは愛に近いような徳のことをいうのだろうし、苦しむことも大事だという話にもなる。実は落語の『一目上がり』という話に出てくる。
 本来の「新年」であるところの立春を迎える気持ちとしては、良いものだろう。
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Comments

m-kanade | 2006/02/15 21:36
はじめまして、興味深い内容のブログに・・つい・・南の島から飛んでまいりました。そうなんですか・・ほんと漢詩のような素敵な句ですね。まさに<目から鱗>・・です。
時々、立ち寄らせてください。
森の番人 | 2006/02/18 00:09
遠いところから、ありがとうございます。
年の初めは更新がまのびしていますが、そろそろペースをあげたいと思っています。

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