山鹿灯籠祭

山鹿市山鹿 大宮神社

 景行天皇の九州行幸のとき、玉名から阿蘇へ向かふ途中、山鹿にお着きになり、杉山の地に行宮を営み、周辺の賊を平定されたといふ。後、行宮の跡地に創建されたのが大宮神社である

 ○かしこくもあとたれまして、動きなき山鹿の宮居、世を守るらし 前大納言豊持

 景行天皇が、菊池川を溯って山鹿の火の口(現在の宗方)に着岸されたとき、一面に深い霧が立ちこめて進路をはばんだ。そこで、里人等が炬火をかかげて御一行を杉山まで案内した。その時の奉迎の炬火が、山鹿灯籠祭の起源とされる。

 ○ともしびの花も盛りに、この神のいや世を照らす光り見えたり  富小路三位貞直

 灯籠祭は、毎年、八月十六日の夜から、明け方にかけて行はれ、山鹿の町は灯籠の灯でまるで火の海のやうになるといふ。千人踊りでは、町の娘たちが、頭に金灯籠をつけ「ヨヘホ節」に合はせて踊る。

 ○山鹿灯籠は骨なし灯籠、ヨヘホヨヘホ、骨もなければ肉もなし、ヨヘホヨヘホ。

 ○山鹿灯籠は夜明かし祭、ヨヘホヨヘホ、町は火の海、人の波、 ヨヘホヨヘホ。