蝶々さん

長崎市

 明治のころ長崎に寄港したアメリカの海軍士官ピンカートンは、蝶々さんといふ芸者と結婚した。ピンカートンは一時帰国したが、約束通り長崎へ帰って来るのを、蝶々さんは生まれた子どもとともに待った。しかし三年後にピンカートンは夫人同伴で長崎を訪れ、蝶々さんは子どもを残して自ら命をたったといふ。プッチーニ作曲の「マダム・バタフライ」といふオペラの話だが、実話がもとになってゐるといふ。蝶々さんの歌で「ある晴れた日に……」と歌はれる。