忌の宮

下関市長府宮ノ内

 下関市の忌宮(いみのみや)神社は、仲哀天皇と神功皇后をまつる。ここは九州を平定された仲哀天皇の穴門豊浦宮(あなとのとゆらのみや)の跡である。天皇は筑紫の香椎宮(か しひのみや)で崩御され、長府のこの地に埋葬されたといふ。皇后は新羅に出兵され、帰国して天皇の霊をここに鎮めまつったといふ。

 ○遥々とから(韓)ををさめて忌の宮、いみじかるべき大御稜威(おほみいつ)かな  高崎正風