吉野水分神社

吉野町吉野山

 吉野水分(みくまり)神社は、大和盆地の水源をつかさどる神・天之水分(あめのみくまり)大神をまつる。俗に「子守明神」の名で幼児の守護神とされるのは、社記によれば数柱の祭神が親子の神だからといふ。本居宣長の父母は、三度当神社に詣で、子の宣長を授かったといひ、宣長自身も京と松坂の往復の折りによく参詣した。

 ○吉野山、花は見ぬとも、水分(みくまり)の神のみ前を、をろがむがよさ    本居宣長

 ○水分の神のちかひのなかりせば、これのあが身は生れこめやも   本居宣長