春日神社

奈良市

 春日山には古くから鹿島の神がまつられてゐたが、奈良時代に、鹿島の武甕槌(たけみかづち)命を主に四柱の神をまつった春日神社が造営され、藤原氏の氏神とされた。摂社の浮雲社が古くからの鹿島の社の場所ともいふ。

 ○鹿島より鹿(かせぎ)に乗りて、春日なる三笠の山に、うきくもの宮     春雨抄

 ○この冬も老いかかまりて、奈良の京、薪の能を思ひつつ居む    釈迢空