唐崎の松

大津市

 近江の坂本(大津市)に築城した明智光秀が、唐崎の松の枯れたのを惜しんだ歌。

 ○われならで誰かは植ゑむ、一つ松、心して吹け、志賀のうら風   明智光秀

 三条西実隆が志賀の唐崎の松が枯れかかってゐたのを見て、歌を書いて松に掛けると、まもなく青々とした葉を付けるやうになったといふ。

 ○花の咲くためしもあるを、この松のふたたび青き緑ともがな    三条西実隆