おほをそどり

 雄烏を失った雌烏が、巣を捨てて他の雄と飛び回ってゐるうちに、卵を腐らせてしまふ。それを見てゐた伊勢の郡司は歌を詠んで出家する

 ○烏とふおほをそ鳥の心もてうつし人とは何名告るらむ