西行の笠懸松

志太郡岡部町

 武士だった西行が出家をして、東国の旅に出たとき、家来の西住も伴として従った。だが西住は、旅の途中、志太郡岡部で病死した。西住を葬った塚の傍らの松に掛けた笠には、西行の歌が記してあったといふ。

 ○西へ行く雨夜の月や、あみだ笠、影を岡部の松に残して      西行