絵島と生島新五郎

三宅島

 正徳年中、江戸の人気役者、生島新五郎は、大奥の女中絵島(ゑじま)と通じた罪で三宅島に流された。事件は大奥改革を狙った老中たちの捏造したものだったといふ。江島は信州高遠(たかとほ)へ流罪となった。新五郎を哀れんで三宅島の民謡に歌はれた。

 ○花の絵島がから糸ならば、たぐり寄せたい身がそばへ