千束の松

大田区 千束八幡神社

 千束八幡神社は、貞観二年(860)に豊前国の宇佐八幡を勧請して、千束郷の総鎮守として創祀されたものといふ。約八十年後の平将門の乱のとき、鎮守副将軍として都から派遣された藤原忠方は、乱の平定後に、洗足池(千束池)のほとりに館を建てて土着し、八幡宮を氏神とした。忠方の館は池の上手なので、池上氏を名告った。境内には大松があったといふが、大正十三年に枯衰したらしい。

 ○日が暮れて足もと暗き帰るさに、空に映れる千束の松