榛名山の東南の旧久留馬(くるま)村(榛名町に合併)の車持(くるまもち)神社には、榛名の神とともに、車持公がまつられてゐる。車持氏は豊城入彦(とよきいりひこ)命(上野国造の祖)の子孫とされ、「くるま」から群馬の地名となった。榛名山は万葉時代には伊香保嶺(いかほね)とも呼ばれた。 ○伊香保ろの岨(そひ)の榛原(はりはら)。わが衣(きぬ)に着き寄らしもよ。堪へと思へば 万葉集3435 ○上野の伊香保のみ湯のわく子なす、若返りつつ帰り来ませ。君 橘千蔭 ○さだめなく鳥やゆくらむ。青山の青のさびしさ限りなければ 竹久夢二