宇多の尾浜

相馬市

 相馬市黒木の諏訪神社の社頭の松は「桃井の松」と呼ばれる。諏訪神社は、もと宇多郡尾浜村(相馬市の松川浦北部)にあり、天文七年(1538)に西方の黒木に遷座になったといひ、当時の歌が伝はる。桃井とは神官の名前らしい。(諏訪神社由緒)

 ○陸奥の宇多の尾浜の浪風の音だに(こい)(恋)の百永(ももえい)(桃井)の松  古歌

 宇多の尾浜を詠んだ古歌。

 ○陸奥の宇多の小浜のかたせ貝、あはせても見む。伊勢のつまじろ